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乏突起膠腫の闘病記です。これまでホームページで闘病記を公開していましたが、2度目の手術入院を機に携帯から更新できるようにブログを立ち上げました。(現在は文章作成が困難になったため夫による代筆 2018.6〜)それ以前の情報、病気の詳細情報等はホームページをご覧ください。(ホームページへはプロフィールのリンクからどうぞ。)    2008年6月13日ブログ開設
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2010年4月29日~5月5日玉川温泉

GWに妹家族が知り合いと秋田の玉川温泉に湯治に行くというので同行させてもらうことに。
www.tamagawa-onsen.jp

私にとっては初めての玉川温泉。
今回は妹の知り合いが宿の常連だったため、自炊棟を手配してもらい宿泊。

玉川温泉は強酸性の泉質と岩盤浴で有名な所で、全国から湯治客が大勢訪れるのだそう。

<温泉について>

泉質は強酸性。

浴場には濃度と温度の違う5種類の浴槽の他、蒸気湯、箱蒸し、打たせ湯、気泡湯、浸頭湯、寝湯、飲泉がある。
特にこの温泉特有なのが浸頭湯で、濃度50%のぬるめの浅い浴槽に仰向けに寝て頭を浸すというもの。
頭の病気に効果があるということなので、滞在中は積極的に浸頭湯に浸かることにする。
他に今回は妹の知り合いの勧めで蒸気湯(いわゆるサウナ)にも少し入る。

温泉は源泉50%でも若干肌にぴりぴりくる感じがしたため、源泉100%の浴槽には今回は入らず、上がる時にはかけ湯を念入りに行った。
飲泉も一度してみたが、クエン酸水のような酸っぱい味だった。


<岩盤浴について>

自然研究路脇の地熱のある岩盤の上にゴザを敷いて、30~45分程度横になる。

今回私が持って行った岩盤浴グッズは以下の通り。
ゴザ、大判のバスタオル、長袖のTシャツ、スウェット上下、岩盤テントに行くためのスニーカー、岩盤グッズを入れるための大きめのトートバッグ(いずれも捨てていいぐらいのボロ)、行き帰りではおるジャンパー。

しかし行ってみると、装備はこれだけではやっぱり足りないことがわかる。
岩盤浴の“先輩”達は、ゴザの上に敷くタオルケット(岩盤の熱さと痛さを和らげる)、体の上にかけるタオルケットや毛布、さらに熱を逃がさないようなアルミのシート、これらが岩盤浴中に風で飛ばされないように留めておく大きめの洗濯ばさみ、時間を計るための壊れてもいい安い時計(岩盤地帯では放射線と蒸気で金属はすぐダメになってしまうのだそう)、これらをいれる袋をテント内に引っ掛けておくS字フック、行き帰りでは寒さ対策で上下のウィンドブレーカーを着ている人もいた。

保温用のアルミシートは売店で購入したが、その他の物は次回行く時に是非参考にして持って行きたいと思った。

行く前は岩盤浴で汗をかいた後どこで着替えるのか気になっていたのだが、実際やってみると、岩盤浴では着替えが必要な程の汗はかかなかった。
周りの人たちも岩盤浴後は普通に汗を拭いて上着をはおって帰っていた。



4月29日(木)

午後玉川温泉に到着。
雪混じりの雨。
真冬のような寒さに驚き、用意した防寒着をめいっぱい着込む。
夕方早速岩盤浴にトライしようと出かけてみるも、あまりの混雑ぶりに諦めて引き返す。
この日は温泉入浴のみ。


4月30日(金)

この日も引き続き冬のような寒さ。
朝食後、温泉入浴。
夕方岩盤浴。
夕食後、温泉入浴。


5月1日(土)

早朝岩盤浴。
朝食後、温泉入浴。
夕方岩盤浴。
夕食後、温泉入浴。


5月2日(日)

早朝岩盤浴。
朝食後、温泉入浴。
昼食後、片づけをしていたら急に寒気がして発熱。
この日は葛根湯を服用し、入浴せず就寝。


5月3日(月)

まだ微熱が続いていたため午前中休む。
午後、温泉相談室に行ってみる。
専属の看護師に様子を話したところ、今日のところは入浴はやめておいた方がいいと言われ、バファリンを処方してもらう。


5月4日(火)

朝、熱も下がり、しんどくなくなったため、温泉入浴。
とはいえ病み上がりのため、まずは湯船にはあまり浸からず様子を見る。
午前中散歩がてら、岩盤浴もできたらと思い出掛けてみるが、この日は天気が良く、下からの地熱と上からの日光、そして硫黄を含んだ蒸気ですっかり参ってしまい、岩盤テントの所まで行ったところで疲れてしまう。
結局写真を撮っただけで引き返してくる。
午後温泉入浴。
夕食後、温泉入浴。


5月5日(水)

早朝、最後の岩盤浴。
朝食前に、最後の温泉入浴。
チェックアウトをして田沢湖駅に戻ると、来たときとは打って変って真夏のような暑さ!
半袖姿の人もちらほら…



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玉川温泉旅館の様子。連休ということもあり、乗り合いバスには長蛇の列が!

13f9fbb4.JPG





自炊部受付。



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ペダル式の水道、ウチの台所にも欲しい!
昨年ノロウイルスで一時休業したことがあったそうで、滞在中は手洗いと消毒をしつこく求められた。
おかげで手の平がものすごくがさがさになってしまった…。

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自炊棟の6畳部屋の様子。
散らかっていますが…



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炊事場です。



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自然研究路の地図と焼山は生きている!の看板。

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湯の華樋から望む自然研究路。




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温泉神社。
奥には岩盤浴をする人の姿も。



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3つある岩盤テント。
朝晩2回消毒・清掃が行われる。
雨が降る日はこの中でないと岩盤浴ができないため、とても混雑する。




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宿泊者用のゴザ置き場。




今回妹の知り合いの方は湯治の他ににんにく卵黄を作る目的で滞在していた。
にんにく卵黄はにんにくを岩盤の熱で蒸したものを潰して、有精卵の卵黄と混ぜてフライパンで加熱して塊にしたものを粒にして、乾燥させて作るもので、その方曰く、玉川温泉のラジウムの中で作ったものがすごく効くのだそう。

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自然研究路の奥の岩盤浴ができる所。
ここでにんにくや芋などを布の袋に入れて岩の下に入れておくと、
気温にもよるが、1時間程で蒸し上がる。


 tamagawa_15.JPG





こうして苦労して作られたにんにく卵黄がコレ。
今回私も大量に分けて頂いた。


 

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テモダール第23クール

期間 … 2010年5月12日~5月16日

投薬量 … 一日240mg


今回も普段より一日遅れの治療開始となる。

カイトリル7:15、テモダール7:45。

今のところ体調問題なし。

2010年5月11日インターフェロン第5回目

昨日は朝から病院へ。


まずは採血。
この後造影の注射と点滴治療を控えていたため、血管の出にくい左腕で採血を行うことにするが、ひじの真ん中の血管では羽根付きの注射針でも少ししか採血できず、ホットパックで温めたり、体位を変えてみたり、応援したり?と困り果てていたところ、看護師がひじの後ろの方に太めの血管があるのを発見!
無事に検査に足りる血液を採取することができた。


その後造影MRI。
検査衣が今までの木綿の浴衣タイプからジャージ素材の甚平タイプに変わっていた。
これでパンチラやすね毛を気にしなくて済むので安心(笑)

浴衣タイプ(※イメージ) http://www.hal-sys.com/img/07_01_01.jpg
甚平タイプ(※イメージ) http://www.hal-sys.com/img/07_02_01.jpg


撮影終了後、検温(36.5℃)の後、診察を待つ間にサンドイッチを食べておく。

  
診察では最近の体調について聞かれ、
インターフェロン治療自体には慣れてきたものの、前回治療後帰宅して、仮眠のつもりがずっと起きられなかったことを報告。
他には今のところ特に異常なく、最近は手足のしびれもなく過ごしていることを伝える。

MRIの結果について。
2月のものと比べて変化が見られない。
造影剤の注射のタイミングや画像の輪切りの微妙なズレもあるのではっきりとはいえないが、治療の効果はあると考えられる。
今後も月1回のテモダール、月2回のインターフェロン治療を継続していき、MRIを2~3ヶ月に1度のペースでやって様子を見ていくことにする。


以前(2010年3月8日ブログ参照)話のあった、脳腫瘍に特化したPET検査を受けてみるよう改めて勧められる。
検査を受ける意義としては、今この状態で一度詳しく検査を受けておけば、今後変化があった時に同じ検査をすれば比較できるので、治療の指針として役立てられる、とのこと。
(先生自身もまだこの検査に詳しくないため、少しでも検査例を得たいとの思惑もあるのだと思う。)
夫と相談することにして、施設の案内状を預かる。


薬の処方は
エクセグラン、デパスが4週間分。
テモダール、カイトリルが5日分。
補中益気湯が10日分。


この日の体温も血液検査の結果も問題なかったため、予定通り治療を始めることに。

ロキソニン服用後、専用の治療室へ移動。

体重・血圧・血中酸素を測定。
薬の到着を待つ間、ホットパックで点滴を刺す腕を温めてもらう。

12:45から点滴が始まる。
今回も点滴を刺す作業を担当医が看護師の手伝いなく一人行なってくれた。
いつもの場所が血管が固くなっていて針が入っていかず失敗。
少し上の箇所で再チャレンジ。
抜いたり刺したり繰り返してなんとか点滴液が静脈に入っていき一安心。
この日だけで失敗含め5回も腕に針が刺されたよ!

生理食塩水 → インターフェロン300万単位 → 生理食塩水の点滴。
この日は1時間40分程度かけて行われた。

点滴中はいつもと同様持参したiPodを聴きながら居眠り。

この日も終了後はあまりつらくならずに済んだ。
MRIもあったので会計済ませて病院を出たのが15時過ぎ…。

帰宅後は3時間程仮眠。

前回程ではないけれども、少しだるいような、寒気がするような、節々が痛いような感じがあり、食事後は片付けもそこそこに早めに床に就く。


2010年4月20日インターフェロン第4回目

昨日の午前中病院へ。

採血、検温(36.7℃)の後、診察を待つ間にサンドイッチを食べておく。
  
診察では最近の体調と前回のテモダール期間の様子について聞かれる。
今のところ体調は良好であり、前回のテモダールの時もインターフェロンに注意が向いているせいか、テモダール自体に慣れてきたからかそれ程具合が悪くならずに済んだことを伝える。 

この日の体温も血液検査の結果も問題なかったため、予定通り治療を始めることに。

ロキソニン服用後、専用の治療室へ移動。

体重・血圧・血中酸素を測定。
薬の到着を待つ間、ホットパックで点滴を刺す腕を温めてもらう。

11:50から点滴が始まる。
今回は点滴を刺す作業を担当医が看護師の手伝いなく一人で淡々と行なってくれたため、恐縮してしまう。
生理食塩水 → インターフェロン300万単位 → 生理食塩水の点滴。
この日は1時間20分程度かけて行われた。

点滴中はいつもと同様持参したiPodを聴きながら居眠り、途中からイヤホンを差してベッドに備え付けのテレビで朝ドラの再放送を見る。

この日も終了後はあまりつらくならずに済んだ。
それでもやはり大事をとって会計後、治療室脇の待合室でパンを食べ、休憩を取ってから帰宅。

帰宅後はだるさが出て、2時間程仮眠を取るつもりだったのだが、何故かそのまま寝入ってしまい、21時頃帰宅した夫に起こされる。
夕食を作る気力もなかったため、夫には会社で済ましてきてもらい、自分はレトルトで簡単に済ませる。
ロキソニンの副作用か、フェロン自体の副作用か、治療後はだるさがどうにもあるなぁ…


本日朝、最後の薬を飲み終え、無事にこのクールも終了した。

服用時間は
2日目と3日目がカイトリル7:15、テモダール7:45、
4日目と5日目がカイトリル8:15、テモダール8:45。

服用の水は、今回もぬるめの水で。

今回もやはり便秘が起こったため、カマの服用で様子を見るが、腸の中の硬い“岩石”が軟らかい“石の塊”に変化するぐらいのもの。でも効果は少しはあった。
テモダール期間中は腸が過敏になっているらしく、下手に下剤を使って大変なことになった経験があるので、用心している。
食欲はまあまあだったし、昨日は外出して花見を楽しむこともできた。

今はインターフェロンの対処のことで頭がいっぱいで、テモダールは慣れてきたこともあり、そんなに不安はなくなっている。
例えるなら、インターフェロンが何が起こるかわからない手のかかる赤ちゃん、テモダールは安心して見ていられる親の手を離れた上の子、という感じかな。

明日からまたしばらく調子が悪い日が続くと思うので、処方された補中益気湯を飲む予定。

プロフィール
HN:
脳みそ研究所管理人
性別:
女性
自己紹介:
病気発覚時年齢・・・28歳(現在40代半ば)
体質・・・花粉症等ややアレルギー気味
性格・・・几帳面
治療に対する考え方・・・本来は西洋医学より東洋医学を好むが、この病気に関しては病院の方針に従う
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